CRMで映画のデータベース?
エンタメ業界向けマーケ支援システムを vtigerベースで
柔軟なシステム構造を持つ vtiger CRMは、顧客管理以外でも、様々なデータ同士の紐付け及びそれらの「関係性」の管理にも威力を発揮します。そのため、ここでご紹介する映画やエンタメ業界という一見CRMとは縁がなさそうなジャンルでのシステム化にも、容易に応用が可能となるのです。
このシステムでは、映画の作品データに対し、興収やソフトの販売・レンタル実績、好感度調査等の関連要素を「カスタムモジュール」として紐付けを実施。モジュール間の緊密な連携により、マーケティングに不可欠な高度な分析を可能としています。
お客様のノウハウが含まれるため、画面を詳細にお見せできないのは残念ですが、ここではvtigerの「ドロップダウンの依存関係定義」機能を活用した事例(映画賞の受賞履歴管理)をご紹介します。
受賞履歴で管理する項目は「映画賞(名)」と「カテゴリー(受賞ジャンル)」で、それぞれドロップダウンリストから値を選択する仕様です。
映画賞には、アカデミー賞・カンヌ映画祭の2つの値を持ち、カテゴリーには「(監督賞など)2つの映画賞に共通のもの」と「どちらか片方にしか存在しないもの」があります。
ここでは映画賞によって表示されるカテゴリーの種類を制限する…つまり「映画賞が選択された後は、その賞に関係するカテゴリーだけがドロップダウンに表示される」という制御を行っています。
このケース、それ自体は非常に小さな工夫と言えるかもしれません。しかし、このような業界ルールや個別の要件をフィットさせるための様々なアイディアがシステム全体では随所に盛り込まれており、そのことがUIの向上と開発工数の削減に大きく寄与しているのです。